都市の比較的狭小な敷地に、お茶事の楽しめる住宅を計画するときの参考になると思います。
「自宅で気軽にお茶を楽しむ場を作りたい」とのお客様の思いからはじまった小住宅です。
敷地は京都駅にほど近く、伝統的な京町家も残る一帯で、土地探しからお手伝いさせていただきました。
敷地はいわゆる旗竿敷地と呼ばれるもので、面積も決して大きくはなく、建物の配置計画に少々思案をめぐらすようなところでした。
課題となった旗竿敷地については、玄関を表通りから敷地奥へ引き込む事で、その形状をいかした静謐な住環境となるように計画しました。
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隣地との間の空間を有効に使い、露地兼茶庭をしつらえました。
待合を兼ねる玄関から露地つたいにつくばいを使い、席入りを楽しむことができます。
至心庵と名付けられた8畳の広間は、小間としての風情も味わえるしつらえとし、本勝手、隅炉、大炉、吊り釜の点前ができ、四季を通しての茶事が楽しめます。
このように住まいの広さや敷地の条件に関わらず、工夫次第でお茶を楽しめる空間は実現できます。お茶室の実例をいくつかご紹介していますので、是非御覧ください。
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