一、伝統・風土など地域の特性を生かすということ
ニ、個性を生かすということ
順にご説明いたします。
一、伝統・風土など地域の特性を生かすということ
修景計画を立案する際、そのよりどころとしてその地の伝統や風土の調査や再評価が行われます。
そして、その評価によって得られた知見が修景計画に反映される際、単に形態を受け継ぐという作業になってしまうことが往々にしてあります。
しかし、伝統や風土の再評価を通して私たちが計画しなければならないのは、見かけの形態を受け継ぐことではなく、その場で長い年月人々に親しまれ受け継がれ、また淘汰されてきたものごとの正しい理解に基づいた造形を再構築することです。
これは郷愁としての再現のことを指すのではありません。
いにしえから今日まで人々に魅力を与え続けてきたものの中には、これから先も継続的に人々に魅力を与え続けてゆく可能性を持つものが含まれています。
それを正しく選択する視点、選択したものに今の時代の知恵の総集を付け加える技量と強い意志をもって、その場を設計していくことを指しています。
ニ、個性を生かすということ については次回。
第1回<<>>第3回
0 件のコメント:
コメントを投稿