改修前外観 |
絵馬通りとは、多賀大社へのお参りの人で賑わう表参道の名称で、
通りには昔からの姿をとどめる建物と、装いを新たにした商店などが混在しています。
今回の工事では、町家と蔵に残る伝統的なたたずまいのよさを生かしながら、
現代の生活に合った生活空間に改修するとともに、
参拝者や地元の人々に、落ち着いた空間でくつろぎながら、
お茶と軽食と語らいを楽しんでいただける店舗を整備いたします。
店舗は、もともと玄関として使われていた土間部分と、それに続く二間続きの和室、
そして隣接する蔵の1階を喫茶スペースにします。
店舗と外部との関係については、絵馬通りから、店の土間部分と二間続きの和室越しに中庭へ視線の抜けるよう工夫することで、通りからの風景に奥行を持たせたいと考えています。
ただ修復するのではなく、この場所が今日まで人々に魅力を与え続けてきたものの中にある、
これから先も継続的に人々に魅力を与え続けてゆく可能性を持つものを正しく選択し、
さらに今の時代の知恵の総集を付け加えることが大切です。
私は地域再生計画策定委員として、
LLP風のフォーラムから、多賀町のまちづくりに参加させていただいています。
今回の計画が、一件の建物のリノベーションにとどまらず、
「非日常、文化を愉しみ、心豊かに、元気になれる、おもしろい町多賀」
をスローガンに掲げる、多賀のまちづくりの一助となることを願っています。
計画工房I.T株式会社の町家・蔵の再生、活用事例はこちらから。
再生・活用・リノベーション事例集
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