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2016年5月13日金曜日

個性と伝統を生かす街と建物のリノベーション(7)-創造的修景を考える-

















この春、私どもで設計監理を行った建物が、彦根市の夢京橋キャッスルロードに完成しました。

昭和60年代から進められてきたまちなみの修景事業がこうして今も継続できていることは、当初掲げた理念が、まちづくりの良い指標になっていることの証だと受け止めています。

今回はその理念のことを、「伝統・風土など地域の特性を生かす」という考え方と合わせてお話します。


夢京橋の事業に関わり、私たちが作ったコピーが「OLD・NEW 古いよさを生かした新しいまちづくり」です。

「OLD・NEW」は「OLD&NEW」と同じではありません。
後者は古いものと新しいものとの共存、混成を意味します。


「OLD・NEW」は受け継がれてきたものの中にある合理性と美意識を、新しく創られるものの中に生かし、次なる時代の魅力、活力となる創造を行うことを意味します。

これは受け継がれてきた価値の正しい理解と選択によって、次代の優れた価値を創り出していく礎になるDNAを見極め、埋め込んでいくことです。

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